禁煙外来

タバコを習慣的に吸うと肺がんを含む様々な臓器の悪性腫瘍や肺気腫、喘息、心臓病、脳卒中、歯周病、高血圧、糖尿病などの病気にかかる確率が高まることが知られています。また「受動喫煙」という言葉もご存知かもしれませんが、同居のご家族、職場の同僚などタバコを吸わない周囲の人にも、タバコの有害物質を吸入させてしまい、病気にさせてしまうことがわかっています。

タバコは止めようと思えば何時でも止められるとお考えの方も多いのですが、喫煙習慣はすなわちニコチン依存症という病気であり、ご自分の意志で簡単には止められるものではありません。タバコを吸うと数秒以内にニコチンが脳に達し、快感物質(ドーパミン)が放出されます。このことでタバコを吸った人は快感を得られますし、また次も吸いたいという欲求が生じます。この悪循環により喫煙習慣(ニコチン依存症)が生じます。ニコチン依存症という病気は意志の強さだけでは治療が困難なので、禁煙治療が保険適応にもなり普及してきています。

当院では禁煙外来において内服薬を使った12週間の治療を行なっています。1日の喫煙本数X喫煙年数が200以上の方(例:1日20本を15年なら20x15=300)で、ニコチン依存症スクリーニングテスト(TDS)も陽性の場合、呼気中CO(一酸化炭素)濃度を測定の上で、治療開始となります。服薬を開始したら医師、看護師と相談しながら禁煙に取り組みましょう。通院を続けることができた患者さんは禁煙成功率が高いことも分かっています。ヘビースモーカーのあなたもお気軽にご相談ください。