ガレガソウ

梅雨明けが待ち遠しい今日このごろです。今日はトップページに出てくる植物についてお話します。2種類の花が表示されていることにお気づきでしょうか?最初に出てくる花はガレガソウ(Galega officinalis)、別名French Lilacなど様々な名前があります。もともと地中海沿岸に自生するマメ科多年草で、牛に飼料として与えるとお乳の出がよくなることが知られていました。民間療法で薬草として使われていたのですが、このガレガソウに含まれるグアニジンという成分が血糖値を下げることが20世紀になり発見されました。その後、このグアニジンをもとにメトホルミンという現在、世界でもっとも処方される血糖降下薬が開発されました。はらだ内科でも、このお薬を服用される患者さんは多くいらっしゃいます。ほとんど副作用もなくお薬の恩恵にあずかっておられます。

2番目にでてくる真っ白な花を咲かせる植物も糖尿病の治療に大いに関係があります。この花が実になると美味しい果物になります…というところまでお話して、説明は次回にしましょう。