1ヶ月前(2017年7月13日)にトップページに出てくる植物についてお話しました。最初に出てくる花はガレガソウで糖尿病のお薬のもとになったというお話でした。

今日は2番目にでてくる真っ白な花について触れます。これはリンゴの花です。九州に住んでいる私たちはあまり見かけることがない花ですが、このリンゴの木の皮(樹皮)から「フロリジン」という物質が1835年フランスの科学者によって発見されました。フロリジンは後に尿糖を誘発することが知られ、糖尿病の動物実験にもしばしば用いられてきました。この物質からヒントを得て作成された化合物は2013年に糖尿病患者さんの血糖値を効果的に下げる治療薬(SGLT2阻害薬)として発売が開始されました。いま、この薬剤も国内で多く処方されるようになっています。

植物から見つかった成分が病気の治療に結びつく。今後も様々な成分が発見されて患者さんの治療に役立てばと思います。