ビタミンDと糖尿病
日射しが強い季節になりました。強すぎる紫外線は日焼け、皮膚のシミや老化、皮膚ガンの原因になったりしますので避けるほうが良いのですが、一方で紫外線はビタミンDを体内で作るのに必要です。
厚労省研究班の調査ではビタミンDの摂取量と糖尿病の発病しやすさとに関連はありませんでしたが、ビタミンDを多く摂取し、かつカルシウムの摂取量も多い人は糖尿病を発症しにくいことがわかっています。なぜ、そうなるのかについてははっきりしたことは分かっていませんが、ビタミンDやカルシウムが、すい臓のインスリン分泌やインスリンの効き目に関係しているのではないかと考えられています。
ビタミンDが多いほうが血糖値を下げるには有利なようですが、ビタミンDをたくさん作るために紫外線を多量に浴びる必要はありません。日射しが強いいまの時期では15~30分程度で十分と考えられています。日焼け止めや日傘、帽子などを上手に利用して、適度にビタミンDを体内に蓄えるようにしましょう。