8月の献立
8月13日~16日はお盆です。正式には「盂蘭盆会(うらぼんえ)」といい、夏に先祖の霊を祀る行事です。元々は旧暦の7月15日を中心としたものだったのですが、現在は月遅れにあたる8月15日が一般的になっています。お盆の期間は1日3回精進料理を添え、家族も同じものを頂きます。精進料理とは殺生をしてはならないという仏教のしきたりに習って、肉や魚を使わず、野菜や大豆、海藻など、植物性の食材だけを使った料理の事です。だしも鰹節や煮干などを使わず、昆布や椎茸を使います。調理法は五味(甘い、辛い、すっぱい、苦い、塩辛い)、五色(赤、白、緑、黄、黒)、五法(生、煮る、焼く、揚げる、蒸らす)と決まっています。また、お供え物の食べ物は日替わりで用意します。13日迎え盆にはあんこつきの「お迎え団子」、14日はおはぎ、15日はそうめん、16日は「送り団子」という白い団子が一般的です。普段食べない精進料理ですが、ご先祖様と一緒に味わってみてはいかがでしょうか。くれぐれも、お団子の食べすぎには注意してくださいね。