貯筋しましょう

「貯金」の書き間違いではありません。「貯筋」とは、加齢とともに少なくなる全身の筋肉量が減らないように、筋肉を貯える運動を続けることを意味しています。30歳を過ぎて何も対策しないと、筋肉量は10年ごとに数%ずつ減少します。筋肉は血糖値の調整機能を有するため、筋肉量の減少はブドウ糖代謝に大きな影響を及ぼし、糖尿病をはじめとする生活習慣病のリスクを上昇させます。

ウォーキングなどの有酸素運動は内臓脂肪を減らしてくれますが、加齢による筋肉量減少を防止する効果はあまり期待できません。筋肉量の増加にはレジスタンス運動が効果的です。レジスタンス運動=筋力トレーニングは、ジムなどでおこなうイメージですが、自重(自分の体重)を利用するスクワット、もも上げ、カーフレイズ(ふくらはぎの運動)などは自宅で手軽に行うことができます。レジスタンス運動と有酸素運動の両方を行うことで、脂肪肝なども改善することが知られています。

健康・体力づくり事業財団のホームページでは「貯筋運動」を解説した動画も公開されていますので、参考になさってください。ただ、心臓病、高血圧、関節痛などの持病がある方は主治医と事前にご相談のうえで行ってくださるようにお願いします。