低炭水化物ダイエットの功罪
日々の食事から糖質が多い食物(炭水化物)を減らすと肥満が改善したり、血糖値が低く抑えられたりする効果があります。しかし、低炭水化物ダイエットを続けると、タンパク質や脂質の摂取量が増えることになり、それが他の病気の原因になることも考えられます。
日本人を対象にした「JPHC研究」では低炭水化物ダイエットをおこなっている人たちは、全ての部位のがんと直腸がんになるリスクが高いことがわかりました。ただし低炭水化物ダイエットでも植物性タンパク質を多く摂取すると発がんのリスクはそれほど高くないという結果になりました。
ただ、この研究の問題点として、17年(中央値)という長期の観察期間で同じような低炭水化物ダイエットを続けていたのか?という検証がなされてないため、低炭水化物、高タンパクが本当に発がんに関係するのか判断するのは早計と考えられます。実際、低炭水化物ダイエットは長続きしないことでも知られており、長くても2年くらいで止める方が多いようです。日々の食事は楽しくバランス良くがいちばんと思います。