糖尿病学会学術集会に参加して

5月12日~14日にかけて神戸市で日本糖尿病学会学術集会が開催され、久しぶりの現地開催の学会に1日だけですが参加してきました。

新型コロナウイルス感染が広まってから対面での集会は中止・延期されていたのですが、今回は下の写真のように会場入口で手指消毒の後、体温測定されOKであればシールが発行され名札に貼り付けることになっていました。発熱しない感染者もいるので、この方法も万全ではないのですが少しずつ以前の社会に戻っていければと思います。

今回は時間も限られていたので「高齢者の糖尿病治療」というシンポジウムのみを聴講しました。そこでは日々の食事内容について、できるだけ水溶性食物繊維を多く、タンパク質も多く摂取することや、レジスタンス運動を積極的に行うことでサルコペニアやフレイルを防止することの重要性が説明されました。また、認知症の予防には栄養や運動以外に「地域社会での活動への参画」を勧めるべきという提案がありました。最後に週1回投与のインスリン製剤が開発中であることが報告され、ご高齢の患者さんの負担が軽減できるのではという報告もありました。

高齢化社会になり糖尿病の高齢者の方は増えていますが、治療方法も次々に開発されていますので、これからも前向きに治療に取り組んでいただけたらと思います。

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