何を食べたら良いでしょうか?

私達が働いている糖尿病外来では「糖尿病になったのですが何を食べたら良いのでしょうか?食べてはいけないものはありますか?」という質問は毎日ではなくても週に2,3回は患者さんから伺う質問です。正しい答えというのはないとは思いますが、食べてはいけないというか少し控えたほうが良いものはいくつかあります。お菓子など砂糖をたくさん使った食品や、成分中に果糖ぶどう糖液糖の表示がある清涼飲料水、脂肪分が多い食品、アルコール類などはダメとは言いませんが、意識的に控えられたほうが血糖値の急上昇が抑えられることが分かっています。
皆様に食べてほしいとお勧めできる食品は、豆腐や納豆などの大豆加工食品、豆類、ナッツ類などに含まれる植物性タンパク質です。本来、タンパク質(とくに動物性タンパク質)は過剰に摂取すると腎臓の機能を低下させるのですが、植物性タンパク質は動物性タンパク質と異なり腎臓への負担も少なく、同時に食物繊維も摂取できることで血糖値にも良い影響が期待できます。
野菜をたくさん食べ、植物性タンパク質に意識を向け。できるだけバランスの良い食生活を心がけられることが大切です。