糖尿病関連の院内検査
糖尿病関連の院内検査
HbA1c(ヘモグロビン・エー・ワン・シー)
採血時点から1~2ヶ月前までの血糖値の平均を反映します。
わずか1滴の血液により、HPLC法で迅速検査を行ないます。アダムスHA-8181(アークレイ社)を使用し、結果は約90秒でお伝えできます。
HbA1cが5.6%以上で肥満の方、糖尿病の家族歴がある方、高血圧や脂質異常症の合併、喫煙されている方は特定保健指導で精密検査が勧められます。
HbA1cが6.5%以上、空腹時血糖値126mg/dl以上では「糖尿病」が強く疑われるので、医療機関への受診が必要です。
血糖(血液中のブドウ糖濃度)検査
血糖値は食事の前後にはかなり変動します。正常値は空腹時70~109mg/dlですが、基本的は100未満とお考えください。
食後は時間経過によってもばらつきがありますが、おおむね140未満が正常範囲です。この値を超えたから即、糖尿病というわけではありませんが、
定期的な健診は欠かされないようご注意ください。
糖尿病の診断が確定している患者さんの場合、食後血糖値は160~180mg/dl未満が望ましい状態です。
頚動脈超音波検査
糖尿病患者さんは若くても動脈硬化症が進みやすくなります。動脈硬化症を早期に痛みもなく診断するための検査のひとつです。
首の表面にプローブ(探触子)をあてると、脳に血液を送り込んでいる頚動脈の内腔が映し出され、動脈硬化の進み具合などが判定できます。
もしも異常が見つかったら、CTやMRIなどの検査をお勧めしています。
CAVI(心臓足首血管指数) Cardio Ankle Vascular Index(血管年齢の測定)
動脈硬化すなわち血管の硬さの指標を測定します。両手両足の血圧を同時に計る装置で計測します。痛みはなく、4分ほどで終了します。正常値は年齢により異なります。おおむね8.0未満なら正常と考えられますが9.0以上は動脈硬化が進行している疑いがあります。
HbA1c検査機器(アダムスHA8181)