再度、肥満の手術について

アメリカ糖尿病学会(ADA)とヨーロッパ糖尿病学会(EASD)は毎年、糖尿病治療の指針を改訂・発表しています。今月、すでに来年2017年のADA/EASDstatementが発表されました。その中にこのホームページでも以前に触れた肥満の外科手術のことが記載されていました。以前は体格指数(BMI)が35以上という高度肥満の患者さんに手術を勧めるとされていました。しかし、今回2017年の改訂ではBMI30以上に下限が引き下げられ、アジア系の患者さんはBMI27.5以上で手術を勧めるという内容です。BMI27.5というと身長165cmで75kg弱に相当しますので、この程度の方は結構、多いのではないかと思います。日本人を含むアジア系人種は高度肥満でなくても、糖尿病が悪化しやすいので、手術することはともかくとして早めの治療が必要と思われます。

皆様もお正月の食べ過ぎ、運動不足にはご注意ください。では良いお年をお迎えください。